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​はじめに

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はじめに

 

このホームページは、日本の温暖な地域の屋外で、水を貯められる容器を使って、水草を主役とした栽培方法を紹介するページです。

屋外でメダカを飼う方法や、屋内の水草水槽の作り方、睡蓮鉢でスイレンを咲かせる方法はネット上や書籍にも多くの情報がありますが、日本の水草を主役とした栽培方法はあまり紹介されていません。

日本の水草栽培は、他の園芸と比較しても手間や費用がかからず、深い楽しみ方ができる趣味だと思います。

また、日本の水草は絶滅の危機に瀕しているものも多く、より多くの方が日本の水草に興味を持つことが、生態系保全の理解に繋がると考えます。

栽培技術の公開が巡り巡って乱獲に繋がらないとも限りませんが、このページが日本の水草の理解に繋がれば幸いです。

私の栽培環境

私は中学生から熱帯魚を飼い始め、熱帯魚水槽→水草水槽→屋内園芸と趣味が移り、今では庭で100種ほどの水草を育てています。

水草の楽しみ方も人それぞれで、メダカなどを入れて自然の湿地を再現したい方、混植して生花のような楽しみたい方がいると思います。このような育てかたを”ビオトープ”と呼んでいるようですね。

私はちょっと違って、いろんな水草の姿や形、育ち方を見続けるのが好きなので、1容器1種を前提として、その種を枯らさずに効率的に管理することを優先しています。とはいえ”ビオトープ”にも応用できる情報は多いと思います。

また、土を捨てない栽培を目指しています。市街地では土を捨てる場所も少ないですし、水草を育てた土には種子が含まれます。水草の種子は何十年も生きているので、捨てた土が巡り巡って野生で発芽し、国内外来種になってしまうかもしれません。まあ、安く済むっていうのも理由の1つです。

私は名古屋に住んでいますので、太平洋岸の温かい平野での栽培方法が前提となります。冬、容器の表面は凍結しますが、底まで凍結することはない地域です。逆に夏は水が高温になり、蒸発が著しいです。このあたりを踏まえて、解説しています。

水草と域外保全

私は水草を栽培するうちに、水草の自生地にも興味が出てきて、今では水草を保全する活動もしています。私の栽培技術はいろんな保全活動にもつながりました。

このページでは、地域の保全団体の方が、自分の保全する緑地等に生育する希少水草を、施設や自宅で栽培する際の参考資料としていただきたく書いています。

とはいえ、いくつか気をつけていただきたいことがあります。まず、生息域外で栽培する目的について確認です。

その水草が生息地で減少している場合、別の施設で栽培を始めるのは様々な利点があります。ただし、以下のような保全方法はデメリットの方が多いので基本は避けて下さい。

・容器で増やして、現地に戻すこと

・別のため池や水田などを代替地として、放流すること

・別の自生地に生える同じ種を、同じ施設で育てること。

域外で保全する目的は以下のような内容に設定するのが良いと考えます。

・栽培を通じて現地で減っている要因を明らかにすること

・その水草の生活史を把握し、保全方針の立案に役立てること。

・多くの人の目に触れることで、興味を持つ人を増やすこと。

 

水草は埋土種子を多く作るので、一時的な絶滅ならば、環境を改善することで復活します。その復活に向けて、育ちやすい状況を整えてあげるためにも、栽培してみることをお勧めします。

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