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準備

●置き場所を決めよう

・排水と帰化

下水道が完備されている市街地ならばそこまで重要なポイントではないですが、お住まいの場所が水田地帯で雨水が直接、用水路に流れるような場所である場合は、育てている水草やメダカが雨の日に野生化してしまう恐れがあります。生きものの野生化は地域の生きものに、大きな被害を与えます。容器の排水は地面に染み込む場所で、少なくとも下水道に流れる場所を選んで設置して下さい。

・蛇口

蛇口は近いに越したことはありません。

・日当たり

水草は日光がとても好きです。できれば終日光があたる場所が良いです。建物があるならば、東>南>西>北の順でおすすめです。

・地面

コンクリート等の硬質の地面と、土の地面の2種類があります。硬質の地面だと、水温が高くなりすぎるという欠点があります。土の場合は埋めることで水温の上昇を抑えられますが、雑草の除去が面倒です。

●​土を準備しよう

・我が家の基本用土

赤玉土7割に対して腐葉土3割を混ぜた上で、良く練ったものを基本用土としています。練るときは、大きめの桶に少しづつ水を入れながら、素足で踏み、挽き肉くらいの硬さまで練っていきます。「電気ドリル用 かくはん器 軸100mm」を使って混ぜてみましたが、挽き肉くらいの粘度だと、素足の方が早く、容器の辺縁部まで混ぜることができます。

 

 

赤玉土

最も安価な用土。価格に差はありますが、価格差は粒の硬さです。どうせ潰してしまうので、安いもので構いません。

黒土

赤玉土と同じ場所で取れる土で、赤玉土のように粒状になっておらず、かと言って粘土質ではないので、ボソボソした印象の土です。水草を育てるための用土の中では最も優れているかと思います。特に酸性の土壌を好む水草が育てやすいです。とはいえ、赤玉土と比べて高価なので最近はあまり使っていません。また、肥料を入れすぎると腐りやすい気がするので、肥料をあまり必要としない水草に向いています。

腐葉土

落ち葉を腐らせたものです。腐葉土を入れすぎたり、混ぜるのが甘かったりすると用土が腐る場合があります。これも品質は特に気にしてません。

・荒木田土

水草を育てる専用の用土です。少し値は張りますが、ハスやスイレンはこの土を使っておけば間違いありません。この荒木田土はその名の通り、田んぼの土を販売しています。私はこの土の中に含まれる水田雑草の種子が嫌なので使っていません。せっかく自分で採取して大事に育てている水草が、荒木田土を使っていることで、本当に自分が採取した水草なのか、荒木田土の中に含まれていた水草なのかが分からなくなってしまうからです。

専用用土

・各種、専用用土が売っています。高価だという理由だけですが、使ったことがありません。私は粘土質の方が育てやすいと感じるのですが、顆粒状でどのように育つのか興味はあります。

・庭土

以前は家の庭の土をそのまま使っていました。何より費用も手間もかからないので、お勧めできます。ただし、我が家では庭の土がアルカリ性に強く傾いているせいで沈水植物が育ちませんでした。今は庭土は使わず、赤玉土を使っています。

・川砂

​使ったことがありません。以前に何度か購入しましたが、水質を測ったときにアルカリ性が強かったので、それ以降は使っていないです。「kochibi」さん、利助さん、緑の小包社さんなど、プロフェッショナルな方々が使われているので、用土として優れているのは間違いないかと思います。近所で良いものが安価に手に入るならば、使ってみたいです。

​・ピート、藁

肥料というより、水質調整剤​として、水を酸性化するために使います。沈水植物など、難易度の高い水草には、ピートを程よく使う技術が重要だと考えています。

肥沃な土壌については、宮川花園さんのページが参考になります。特に有機肥料を混ぜた上で用土を寝かせる点については、行うべきだと感じています。

http://www.b-net.kcv.jp/~miyagawa/howto/lotus.html

●肥料を準備しよう

肥料はその水草がどのくらい肥料を欲しがる種類なのかが重要です。水草の種類に適した量とタイミングです。

スイレンやハスをはじめ、大型の抽水植物や花が大きい水草が肥料を欲しがります。また、低地や水田に生える水草は肥料が好きで、高地やため池に生える水草は肥料を与えない方が無難です。肥料は入れすぎると腐るので、加減が難しいです。

・私は「稔一発」という水稲用の長期に渡って有効成分が溶け出す化成肥料を使っています。NPK比のバランスがいいのと、長期溶出の部分が気に入って買いましたが、特に比較していないので、あまり参考にはならないかと思います。(20kgの袋なので向こう数十年使えそうです。)

・「稔一発」以前は東商の超発酵油かすをずっと使っていました。優れた肥料だと思います。

https://www.10-40.jp/seihin/sam_3.html

・ミネラルラージ

・鉄釘

水生植物にとって、鉄分が重要だという文章を見かけますが、強く実感したことはありません。できるだけ安価な鉄釘を春の植え替え時に混ぜています。入れなくても育つので、気が向いた年にホームセンターに用土を買いに行ったついでに思い出したように買って使ってみる感じです。

・レバープランツ有機液肥

https://www.amazon.co.jp/%E3%83%AC%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%84-%E6%9C%89%E6%A9%9F%E6%B6%B2%E8%82%A5-1kg%C3%972%E6%9C%AC/dp/B00FLPVZKI

「さいたま」さんがフサタヌキモ類を育てるのに使っておられた有機液肥です。冬季に殖芽を作る際、殖芽を大きくするには液肥が大事とおっしゃっていた。私はどうも液肥をこまめに与えるといった作業が向いていないので、気が向いたら添加する程度で、効果を実感するまでには至っていないですが。

・宮川花園さんの用土

肥沃な土壌については、宮川花園さんのページが大変に参考になります。特に有機肥料を混ぜた上で用土を寝かせる点については、行うべきだと感じています。いちど、この通りに作ってみましたが、それ以前とは見違えるほど良く育ちました。

ただ、スイレンやハスではない、肥料をあまり欲さない水草に関しては強すぎる印象です。また、骨粉等のカルシウム分の是非についても、アルカリを嫌う沈水植物への応用は怖い部分もあります。

http://www.b-net.kcv.jp/~miyagawa/howto/lotus.html

●容器を準備しよう

睡蓮鉢

茶碗型の容器で、開口部が広いのが特徴です。いずれもサイズが大きいほど使いやすいと感じます。

・陶製睡蓮鉢

一般的な浅い鉢(すり鉢形)は浮葉植物が葉を水面に広げるのに適しています。ただ、水量の割に水面が広いのは、水温上昇しやすいのと、蒸発しやすいという欠点があります。

逆に深い鉢(樽型)は下の水瓶のような利点があります。

陶器という観点では、経年劣化が少ない、温度上昇しにくいという利点と、割れやすい、重い、高価という欠点があります。

・プラスチックプランター

おすすめは「陶鉢寄型 440型」です。我が家の容器の半分はこちらを使っています。開口部の広さ、重ねられる特性、土の量が少なくて済むなど利点が多いです。小さいタイプの「陶鉢寄型 360型」もありますが、ここまで小さいと、真夏に蒸発して水を切らしてしまいますので、どうせなら440型をオススメします。多少の紫外線による劣化もありますが、材質が厚いので10年以上は問題なく使えます。底の栓は劣化するので、こちらは5年を超えるとちらほら漏れてきます。

​・野菜用プランター

簡易梱包 角型タライ 60型

 

・インナーポット

​観葉植物を屋内に置いておくときに使う、プラスチック製で底に穴が空いていない容器です。私は使ったことがありませんが、低価格で深いので使い勝手が良いそうです。

・業務用鍋

意外と使えるのが中古の業務用鍋です。アルミニウム性と鉄製とがあり、いずれも使えます。陶器と比べて薄くて丈夫なので、サイズの割に水量が確保され、水を入れた時に迫力があるので、個人的に好きです。アルミニウムは食物に対する毒性があるらしいですが、いまのところは感じたことがありません。

・火鉢

スペースの割に水量が多く、口元が狭いので蒸散が遅い。中型の抽水植物に適している。また、埋めれば水温が上がらないので、光をあまり必要としない小型の沈水植物(タヌキモ類、クロモ)も適している。

水瓶

・水瓶

睡蓮鉢と比べて、開口部が狭く、深いのが特徴です。水が多く入るので、大型の抽水植物である、ハス、ガマ、ミクリ、フトイなどを植えるのに適しています。逆に浮葉植物は葉を広げられる面積が狭いので、あまり適していません。

また、土に埋めて使うと、真夏でも底の水温を低く保てます。この性質を利用して、栽培難易度の高い水草に使っています。我が家ではオグラコウホネ、ヒロハノエビモなどを水瓶で育てています。

発泡スチロール

耐久性、カッコよさはないですが、保温性、水量、何より無料であるという利点は大きいです。特にトロ船の上に浮かべて湿地植物を栽培するのには、最高の素材です。

水槽

熱帯魚や金魚を飼う時に使う水槽です。材質はガラス製とアクリル製の2種類があります。屋外で使うと、つなぎ目が紫外線で劣化し、水漏れに繋がります。発泡スチロールと同じように、寿命があるとお考え下さい。新品の水槽を買うくらいなら、睡蓮鉢をオススメします。たまに中古水槽が安く売っているので、屋外で使うならばオススメです。

​水槽の特徴は側面から光が入ることです。沈水植物なら、暗い場所に置いたとしても、意外と育ちます。沈水植物を育てるのに土に半分埋めた水槽を使っています。

・瓶

​タヌキモ、

その他

・トロ舟

・ブル・コンテナ

廃船

漬物桶

コンクリート

御影石製もち臼

すり鉢
セメント鉢
風呂桶
窯肌風呂

中古浴槽

陶器浴槽

プラ池

防水シート

ベントナイト

チャーム 池製作キット

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

水槽の特徴は横から強い光が入ることです。沈水植物なら、暗い場所に置いたとしても、意外と育ちます。沈水植物を育てるのに土に半分埋めた水槽を使っています。

・・・執筆中

睡蓮鉢直植え
睡蓮鉢+駄温鉢
水槽+駄温鉢

倒れやすい

土の量が少なくて済む

増えすぎない

管理・・・落ち葉など落下している有機物を捨てる

安西式ネット

発泡スチロース湿地

 

あると便利なグッズ

ゴム手袋

​胴長

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